350ml.net 制作:2003.2.29
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広井王子サクラ大戦を語る レポート

録音機材を忘れたため、メモを元に発言の概要を書いてみました。

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おもしろセミナー 「夢のつづき」広井王子サクラ大戦を語る
日時:2002年7月27日(土) 15:30〜17:00
会場:東京工芸大学 厚木キャンパス 716教室
特別講師:広井王子
ゲスト:横山智佐・高乃麗



300人入る大教室に、約400人が集まる。

3:30 公演開始
広井王子紹介用ムービーが流れる。
サクラ対戦のOPロゴを工芸大に換えてパロディにしていた。一同失笑。

3:33 広井王子登場 BGMは「ゲキテイ!」
 ジーンズに、くたびれた黒のスーツ、サングラス、茶色のくたびれた革靴で登場。


【劇場について】
青山劇場は2,000人も入って奈落が7階もあるが、本当は600人くらいの劇場がちょうどいい。
客も見やすいし、演じるほうもやりやすい。

3:38 ゲスト、横山智佐・高乃麗登場 BGMは「夢のつづき」
コスプレなしの私服。こういう機会で私服はめずらしいとのこと。


【サクラ大戦の昔話】
8年前のサクラ大戦をはじめるとき、キャスティングに苦労した。
アニメだけでなく舞台や歌もできる人を選ぶため、ライブ・舞台に半年間見に行ってキャスティングを決めた。
一番悩んだのはアイリス。
だって…ねぇ(笑)。

サクラ大戦は、レコーディングから始まった。
そのころは、まだキャラ表しかなかった。
その後アフレコをしたのだが、レコーディングの1年後になってしまった。


【歌謡ショーの話】
横山:「歌謡ショーって、コンサートのことだと思っていた。」
高乃:「『愛ゆえに』のレッスンのとき、スケジュールが合わず一人で悲しかった。」


3:53 歌「シンデレラ」(横山・高乃)

3:59 トーク

高乃:「すごいっ!田中公平もいいねぇ(笑)。」

4:00 歌「ゲキテイ」(横山・高乃)

4:04 トーク

4:06 ゲスト退出(横山・高乃)
   トーク


【プロデュースとは】
プロデュースに憧れていたが、40歳のとき実現した。
口約束で交渉していたが、互いの信頼で成り立っているのだと感じた。
そのため、自分もキャストも、お互いに大きな思いがある。
プロデュースをしていて、思いが先にあるから物を作るんだと感じた。。
金・期間などの制約で、思いを込めずに作ると、後ろ向きになって、情熱も冷めてしまう。
だからサクラ大戦は、ゲームスタッフ50人に「ゲームとは?」と聞いて、みんなの思いをつめこんで作った。


【サクラ大戦と音楽】
子供の頃、実家の一階はダンスホールで、1日中ジャズ漬けだった。
そのせいか、よく舞台や映画を見に行った。
高校時代、レッドツェッペリンを聞いてロックに目覚めた。
60年代は、ロックや映画(アメリカンニューシネマ)が世の中の価値観を壊していった時代だった。
大学時代、立教大学の映画評言論に出たくて、立教大学に入学した。
しかし、80年代になってからは、音楽をまったく聞いていなかった。
「魔神英雄伝ワタル」に携わった頃、音楽を聞いて学び始めた。
そのとき、自分の武器になるものがあることに気がついた。
下町・心の傷・愛など、実体験に基づく武器を使って、生きていこうと思ったのが、35歳の頃。

40歳の頃音楽を武器にしようと、田中公平にミュージカルをやりたいと相談に行った。
田中公平に、ゲームの中に真剣にもっと多く音楽を入れてみれば?と言われた。
そこからサクラ大戦が生まれた。
歌謡曲は、リズムでなく、譜割りが大事。

そのとき古事記を読んでいたが、文化は言葉から生まれると思った。
しかし、言葉を戦後きちんと教えてこなかったのではないか?
だからゲームに芳醇な言葉を置いてゆけば、ゲームは文化になるのではないか?と考えた。
画面に表示されるメッセージでは制約があるので、歌にしようと思った。
だからサクラ大戦は、歌からはじまる。
当初は歌をもっと多くする予定だったが、予算の都合で11曲になった。


【裏話】
今、サクラ大戦舞台(スーパー歌謡ショー 八犬伝)の歌詞を書いている。
舞台・曲の録音は終了した。
台本も先週書き上げた。
これから稽古、歌にあわせて台本書き。


【八犬伝とは】
八犬伝は、血みどろグロ好き文化の表れだ。
泥臭いもので、高尚な文学ではない。言い訳の文学。
また、体制批判が込められているが、官憲取締りのための言い逃れも含んでいる。
天外魔境やサクラ大戦にも、体制批判などの思いが込められている。


【金の価値】
金は汚いものだという戦後教育はよくない。
その金が何かに変わったとき価値がでる。
価値とは、喜びを生むことと教えればよい。
日本のアニメ映画は、最高6億円。
アメリカのアニメ映画は、最低40億円で作る。
日本も、もっと金をかけて作ってもいいはずだ。


【英語を学ぶ理由】
ユダヤはうそつきが多い。
アメリカ市場などで英語を使えると、契約書・制作などで活躍できる。


【お約束】
日本はキャラクター大国。
お約束があるからこそ作れる。
お約束は歌舞伎の型から始まっている。
「型破りは型があるからできる。だから型を学ばなければいけない。」(中村猿之助の言葉)
海外にはないものなので、海外ではキャラクター作りは大変。
サクラ大戦も、お約束から生まれてきた。
後はお約束の世界をどう作るかだ。

他人の喜びに価値がある。
そのため勉強するのがいいよ。
いい男になるために勉強してるんじゃないか。
お金は、自分が豊かになるためのもの。
だから勉強するんだ。
それが自分の糧になり、後ろを見たとき。


5:00 プレゼント抽選会

5:05 トーク

5:10 退場 BGMは「ゲキテイ!」
   終了




広井王子

株式会社レッド・エンタテインメント代表取締役会長。1954年2月8日、東京都墨田区出身。立教大学中退。
TVゲーム・アニメの企画・プロデュース、漫画原作、小説、舞台、作詞、ラジオのパーソナリティーなど、幅広く活躍。
代表作は、「天外魔境」・「サクラ大戦」。

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