制作:2018-12-08

TIMBUK2 Classic Messenger Bagの修理

この記事は、2017年9月にTIMBUK2「Classic Messenger Bag」を、修理のためにアメリカに送った際の顛末です。

TIMBUK2「Classic Messenger Bag」Sサイズの新品
(Color: Hazelnut/Old Gold/Hazelnut、フィリピン製)

私は普段のお出かけに防水メッセンジャーバック、TIMBUK2「Classic Messenger Bag」(Sサイズ)を愛用しています。
「Classic Messenger Bag」はTIMBUK2の定番商品であり、なおかつライフタイム保証(同製品が販売終了するまでは、永久に修理保証)なので、一生ものとして使えるのが魅力です。
また色をカスタマイズできたり、年に2回モデルチェンジが行われ、そのたびに限定カラー・限定デザインが発売されるので、他の人と被りづらいという特徴もあります。
サイズはXS・S・M・Lの4種で、Sサイズは2リットルPETボトルを寝かせて2本入れることができ、普段使いにはこれくらいで充分です。なおMサイズは、2リットルPETボトルを立てて入れると4本入ります。

「Classic Messenger Bag」Sサイズを2010年5月に購入してから、7年も経っているということもあり、上蓋が折れ曲がる部分の裏地、TPU(Thermoplastic PolyUrethane、熱可塑性ポリウレタン)ライナーが劣化し、ボロボロと剥がれ落ちています。ポリウレタン素材の寿命は、一般的には2〜3年と言われているので、7年物のTPUライナーが剥がれ落ちてしまうのも無理はありません。裏地がボロボロでは防水機能も損なわれますし、バックの中に剥がれ落ちたゴミがたまるのが気になるので、修理に出すことにしました。

7年も使用すると、TPUライナーはボロボロ

日本でも、アメリカでも修理が可能

この「Classic Messenger Bag」Sサイズは楽天市場のショップで購入した並行輸入品なので、まずは米国TIMBUK2に、つたない英語で修理について聞いてみました。 すると「日本の総代理店のIFS(伊藤忠ファッションシステム)を紹介するよ。」という返事だったので、そのメールに記載されていたTIMBUK2 日本公式サイト(運営:ゼット)のメールアドレスに、修理について問い合わせました。
代理店の修理担当者に写真を送って仮見積もりを取ったところ、「日本の提携工場で修理するので、TPUライナーの在庫も代替品もない。代替として普通のナイロン生地を使うので、防水ではなくなる。ふちに巻かれているテープも、細身の代替品を使用する。修理費は¥15,000ぐらい。」(要約)とのことでした。
(後で米国TIMBUK2から聞かされたのですが、代理店はこの仮見積もりの後で、正規品のTPUライナーを日本に取り寄せたそうです。そのため現在は、TPUライナーでの修理が可能です。)
新品を買ってもおつりが来る金額なのに、防水性能が無くなってしまうのは納得いきません。また米国TIMBUK2での修理は一律$25(当時の為替レートで¥3,000弱)とうたわれていることもあり、米国TIMBUK2に「送料は払うから、アメリカで修理してくれないか?」と聞いてみました。
すると「輸送時の破損・紛失補償がつかなくてもいいのなら、アメリカでも修理ができるよ。」との返事が返ってきました。
高いものではないので補償がなくても大丈夫だろう判断し、米国TIMBUK2に修理に出すことにしました。

修理依頼

手続きは、すべて英語なので翻訳サイトを使いながら読み解いてください。
まずTIMBUK2にログインし、ショッピングサイトで「Repair」を検索すると「$25 Repair Fee」が出てくるので、これをクレジットカード決済で購入します。
なお金額は、修理代$25、送料$5で、合計$30(当時の請求金額は¥3,478)になります。なお別途、修理品を修理工場のあるアメリカ カリフォルニア州まで送るための送料が必要です。
購入が完了するとRMA番号が書かれたメールが送られてくるので、そのメールの指示に従って修理指示書を印刷し、必要事項を記入します。
そして丈夫な袋にバッグと修理指示書を入れ、送り状にもRMA番号を書いて、アメリカに発送します。

TIMBUK2.comのショッピングサイト 中央の「$25 Repair Fee」を選択

発送

日本からアメリカへの送料は自己負担なのですが、今回は郵便局を使用します。
郵便局からの発送方法はいくつかありますが、送り状・手続きが異なるので、詳しくは郵便局でお尋ねください。
発送方法は「小形包装物」(Small packet、小包を定形外郵便で送るようなもの)の「エコノミー航空便(SAL便)」扱いで送るのがいいと思います。規定サイズに収めるためにバッグを二つ折りにしなければなりませんが、送料は¥980(900gまで)と格安です。さらに¥410の書留をつけることで、追跡サービスと、上限¥6,000の損害補償がつきます。
なお追跡サービスは、日本国外の情報については全くあてになりません。海外の運送業者はいい加減なので、宛先に到着しているのに日本に返送される途中になっていたり、そもそも情報が間違ってることが多々あります。
「国際eパケットライト」を選ぶと損害補償はありませんが、追跡サービスつきで、送料は¥1,230(900gまで)です。ただしウェブサイト上で手続きをして専用の袋を取り寄せたうえで、プリンターで印刷した書類を同梱しなければならなかったり、大きい郵便局でしか発送できないなど、手間と時間がかかります。
なお最安で送る方法に、「小形包装物」を「船便」扱いにする手があるのですが、こちらはアメリカ到着まで2ヶ月以上かかる場合があり、修理依頼期限が切れてしまうので、お勧めできません。

なお送り状の品名のところに「Return for repair」(和訳:修理のための返送)と必ず書いてください。これを忘れると販売目的で輸出したとみなされて、受け取り先が関税を払わなければいけなくなります。最悪の場合は、受け取りを拒否されて送料が無駄になるので気をつけてください。
またカリフォルニア州の法律の都合で、汚れがひどいものは修理を拒否されることがあるので、著しい汚れがあるバッグは洗ってから発送してください。

関税について

修理品発送時に「関税の減免戻税の手続き」をしていないと、修理完了品を受け取る際に新品を購入したとみなされ、関税・消費税の支払いが必要になる場合があります。
ただし「関税の減免戻税の手続き」は、税関と、税関の外郵出張所の窓口でしか行えないようなので、今回は個人輸入の免税ルール(※一部品目を除き、価格・送料の合計が¥16,666以下の場合は免税)を利用することにします。
通関時に国際宅配業者のUPSから購入時の価格の問い合わせの電話があり、「購入時の価格は1万円未満だった」(後で調べたら¥7,000弱でした)と答えたので免税になりました。

修理完了

修理にかかる時間は3〜8週間とのことでしたが、今回は発送から6週間で修理が完了しました。
修理の出来は、けっして丁寧な作業とは言えず、アメリカクオリティというか何というか…
日本であれば確実にクレームものの出来でした。
微妙に歪んで縫われていたり、TPUライナーの色がなぜかガンメタルに変更されていたり、マジックテープの受け側が現行モデルと同じ位置に変えられていたりしましたが、これらは許容範囲内です。
ただ、ズレて二重に縫われていたり、目飛びの始末をしていなかったり、糸の始末が中途半端で1cmほど飛び出ていたりと、縫製に難がありました。
また修理依頼書には書いていないけれども明らかに糸がほつれている・剥げている部分の補修をしていませんでした。
日本だったら、依頼者が全然気づいていなかった箇所まで修理してくれますが、修理代$25でそこまで要求するのは酷ですね。
こういうところが気になって仕方がない人は、米国TIMBUK2には修理に出さず、日本の代理店に修理に出すか、新品を買った方がよいと思います。

修理が完了したClassic Messengerと、上蓋表面の目飛び