更新:2019-01-28
制作:2018-12-08

TIMBUK2 Classic Messenger Bagの修理

この記事は、2017年9月にTIMBUK2「Classic Messenger Bag」を、アメリカのTimbuk2へ修理に出した際の顛末をまとめたものです。

TIMBUK2「Classic Messenger Bag」の紹介

私は普段のお出かけに、TIMBUK2「Classic Messenger Bag」という、防水メッセンジャーバッグを愛用しています。
Classic Messenger Bagは、アメリカ TIMBUK2の定番商品であり、ライフタイム保証(同製品が販売終了するまで、永久に修理保証)がついているので、一生ものとして使えるのも魅力です。
公式のネットショップでは色・素材の組み合わせをカスタマイズすることができ、また年に2回モデルチェンジが行われるので他の人と色が被りづらいという特徴もあります。
サイズはXS・S・M・Lの4種で、Sサイズは2リットルペットボトルを寝かせて2本、Mサイズは立てて4本入れることができます。
私は普段使いにSサイズを使用していますが、ちょっとした買い物をするとバッグがパンパンに膨らんでしまうので、Mサイズを買い足してしまいました。学生さんなら、Mサイズを選ぶとちょうどよさそうです。

TIMBUK2「Classic Messenger Bag」Sサイズの新品
(Color: Hazelnut/Old Gold/Hazelnut、フィリピン製)

購入から7年

Classic Messenger Bagを購入してから7年も経っているということもあり、上蓋の防水裏地 TPU(Thermoplastic PolyUrethane、熱可塑性ポリウレタン)ライナーが劣化し、ボロボロと剥がれ落ちてしまっています。ポリウレタン素材の寿命は、一般的には2〜3年と言われているので、7年ものならボロボロになってしまうのも無理はありません。この状態では防水機能も損なわれているし、剥がれ落ちたゴミが中にたまるので、修理に出すことにしました。

内側のTPUライナーがボロボロ剥がれ落ちた、メッセンジャーバッグ。
7年も使用すると、TPUライナーはボロボロ

日本の提携工場でも、アメリカの本社でも修理が可能

このメッセンジャーバッグは通販サイトで購入した並行輸入品なので、日本の代理店では修理してもらえないのではないかと思い、アメリカのTIMBUK2につたない英語で修理について問い合わせてみました。 すると「日本の総代理店のIFS(伊藤忠ファッションシステム)を紹介するよ。」という返事が返ってきたので、TIMBUK2 日本公式サイト(運営:ゼット)に修理について問い合わせました。
写真を送って仮見積もりを取ったところ、「日本の提携工場で修理するので、TPUライナーの在庫も代替品もない。代替として普通のナイロン生地を使うので、防水ではなくなる。ふちに巻かれているテープも、細身の代替品を使用する。アメリカのTIMBUK2に送って修理してもらうことはできない。修理費用は¥15,000ぐらい。」(要約)とのことでした。
(後でTIMBUK2から聞かされたのですが、この仮見積もりの後、日本の修理工場は正規のTPUライナーを取り寄せてくれていたそうです。)
¥15,000払うよりも新品を購入したほうが安いし、修理で防水機能が無くなってしまうのは納得いきません。またアメリカのTIMBUK2では、修理は一律$25(当時の為替レートで¥3,000弱)とうたっていることもあり、TIMBUK2に「送料は払うから、アメリカで修理してもらえるか?」と聞いてみました。
すると「輸送時の破損・紛失補償がつかなくてもいいのなら、アメリカでも修理ができるよ。」との返事が返ってきたので、米国TIMBUK2に修理に出すことにしました。

修理依頼

ショッピングサイトや手続きはすべて英語なので、翻訳サイトを使いながら読み解いてください。
まずTIMBUK2のショッピングサイトに会員登録をして、ショッピングサイトで「Repair」を検索します。すると「$25 Repair Fee」が出てくるので、これをクレジットカード決済で購入します。
なお金額は、修理代$25、送料$5で、合計$30(当時のクレジットカード会社の請求金額は¥3,478)です。
後述しますが、修理品を修理工場のあるアメリカ カリフォルニア州に送るための送料が別途必要です。
購入が完了するとRMA番号・修理指示書(PDF)のリンク・送り先が書かれたメールが送られてくるので、そのメールの指示に従って修理指示書を印刷し、必要事項を記入します。
そして丈夫な袋にメッセンジャーバッグと修理指示書を入れ、送り状にもRMA番号を書いて、アメリカに発送します。
なおメッセンジャーバッグの汚れがひどい場合は修理を拒否されるので、著しい汚れがある場合は洗ってから発送してください。

TIMBUK2.comのショッピングサイトの画面。
TIMBUK2.comのショッピングサイト 中央の「$25 Repair Fee」を選択

発送

日本からアメリカへの送料は自己負担になりますが、今回は郵便局から送ることにします。
郵便局からの発送方法はいくつかあり、送り状や手続きがそれぞれ異なるので、よくわからない場合は郵便局に聞いてください。
発送方法は、「小形包装物」(Small packet、定形外郵便の小包版)を「エコノミー航空便(SAL便)」扱いにするのが、確実で安くなると思います。規定サイズに収めるためにバッグを二つ折りにしなければなりませんが、送料は¥980(重量900gまで)です。さらに+¥410で書留をつけることで、追跡サービスと上限¥6,000の損害補償がつきます。
なお「小形包装物」ではなく「国際eパケットライト」で送ると、損害補償はありませんが追跡サービスつきで、送料は¥1,230(重量900gまで)になります。ただしウェブサイト上で手続きをして専用のパウチ袋を取り寄せ(1週間程度)たうえで、プリンターで印刷した書類を同梱する必要があります。また大きい郵便局(集配局)でしか発送できないなど、手間と時間がかかります。
なお「エコノミー航空便」扱いではなく「船便」扱いにする方法もありますが、船便はアメリカ到着まで2ヶ月以上かかる場合があり、その間に修理の依頼期限が切れてしまうので、お勧めできません。
また海外通販経験者はよく知っていると思いますが、追跡サービスは荷物が日本国外に出てしまうと全くあてになりません。海外の運送業者はいい加減なので、1週間たっても追跡情報が登録されなかったり、追跡情報が間違っていることもザラにあります。

関税について

送り状の品名のところに、必ず「Return for repair.」(和訳:修理のための返送)と書いてください。これを忘れると、相手が関税を支払わなければいけなくなることがあります。最悪の場合、受け取りを拒否されて、送料が無駄になってしまいます。
また修理品発送時に「関税の減免戻税の手続き」をしていないと、修理完了品を受け取る際に新品を購入したとみなされ、関税・消費税の支払いが必要になる場合があります。
ただし「関税の減免戻税の手続き」は、税関と、税関の外郵出張所の窓口でしか行えないようなので、今回は個人輸入の免税ルール(※一部品目を除き、価格・送料の合計が¥16,666以下の場合は免税)を利用することで、免税にしました。
私の場合は、通関時に国際宅配便 UPSから購入価格の問い合わせの電話があり、「購入時の価格は1万円未満だった」(在庫処分品だったので、実際は¥7,000弱でした)と答えたら免税になりました。

修理の出来

修理には3~8週間かかるとのことでしたが、今回はアメリカに送ってから6週間で修理が完了しました。
ただ修理の出来は、けっして丁寧な作業とは言えず、アメリカクオリティというか何というか……
微妙に歪んで縫われていたり、TPUライナーの色が勝手にガンメタルに変更されていたり、マジックテープの位置が現行モデルの位置に変えられていたりしました。ただ、これくらいなら許容範囲内です。
しかしズレて二重に縫われていたり(ベルトと本体との縫い合わせ)、目飛びの始末をしていなかったり(上蓋)、糸の始末が中途半端で1cmほど飛び出ていたり(内側の2か所)と、看過できない部分もありました。
日本であれば確実にクレームものです。
また日本では修理依頼書に書かなくてもサービスで修理してくれる箇所、例えば糸がほつれているインナーの補修・完全に剥げている金具の交換がされていませんでした。
アメリカという土地柄を考えると、修理代$25でそこまで要求するのは酷なのかもしれません。
こういうところが気になって仕方がない人は、アメリカ TIMBUK2には修理に出さず、日本の修理工場に出すか、新品を買った方がよいと思います。

修理が完了したClassic Messengerと、上蓋の目飛び部分