スポーツドリンク比較
1980年に国産初のスポーツドリンク「ポカリスエット」が発売されて以来、現在300種類以上のスポーツドリンクが各社から発売されています。
また商品コンセプトもいろいろで、水分・ミネラルの補給を目的としたもの、体脂肪の消化・運動時の疲労軽減を目的としたもの等、その範囲は多様化しています。
そこで各商品の違いを知るべく、50種類を超えるスポーツドリンクの比較を行いました。
成分や効能の分析・比較は難しいので、今回は嗜好品としての清涼飲料水の観点で比較を行いました。
このため総合評価は低くても機能面では高評価、またはその逆もありえます。
対象商品・評価
一般に販売されている500mlPETボトル入りの清涼飲料水のうち、スポーツドリンク(スポーツ飲料)を名乗るもの、スポーツドリンクをイメージさせる表記・デザインの商品を対象としました。
試飲には室内で常温保存したものを使用し、試飲環境はできるだけ同じ状態にするように努めました。
また評価は、試飲者の主観によるものです。
表記
オープン価格・定価が分からない場合は、メーカーの通販サイト等でケース販売されている商品の価格を、1本あたりに換算したものを定価として表記しています。
栄養成分・原材料は、商品のパッケージに記述しているものを記載しています。記載義務がない成分に関しては、メーカーの責任で記載を省略していることがあります。
栄養成分の含有量は、100mlあたりの量です。
歴史は、メーカーの公式発表、信頼のおける情報源、独自調査によるものを記述しています。
容器の違い・商品改良により、栄養成分・味などが変わることがあります。
総合評価の目安
4.9~4.0 :美味しい
3.9~3.0 :普通
2.9~2.0 :好みが分かれる
1.9~1.0 :お勧めできない
用語
言葉の定義
「スポーツドリンク」とは、運動や発汗などで失われた水分・ミネラルの補給を主目的とした清涼飲料水です。
「アイソトニック」とは、浸透圧が血液や体液と同等(約280m0sm/kg)で、糖質が8%程度のものです。糖の吸収が早いためエネルギー補給に適し、運動前に飲むのが効果的だとされています。
「ハイポトニック」とは、浸透圧が血液や体液よりも低く、糖質が2.5%以下のものです。水分の吸収が早いため水分補給に適し、運動中・運動後に飲むのが効果的だとされています。
「BCAA」とは、Branched Chain Amino Acid(分岐鎖アミノ酸)の略称で、必須アミノ酸(体内で合成して作り出せないアミノ酸で、食事から摂取する必要がある)のうち、バリン・ロイシン・イソロイシンの3種のことです。人間を構成するタンパク質に含まれている成分で、筋肉の維持に必要とされ、また筋肉の疲労に有効だと言われています。通常の食事で充分の量を摂取できるため、通常は意識して摂取する必要はないとされています。
また、厳密な定義がない言葉については、本サイトでは以下のように定義しています。
「機能性飲料」とは、健康の保持・増進に役立つとされている成分を一定量以上含む清涼飲料水を意味します。
「ニアウォーター」とは、飲料水を主体とし、10%未満の果汁や わずかな栄養素・香料等を配合したものを意味します。
「ビタミン飲料」とは、主にビタミンの配合をうたっている清涼飲料水を意味します。
「ベビー飲料」とは、乳幼児の水分補給を目的とした清涼飲料水を意味します。