Apple Cash
本章では、Wallet Appのアクション「支払いを請求」・「支払いを送金」で使うことができるApple Cashについて、簡単に説明します。
Apple Cashとは
Apple Cashは、Apple Payments Inc.とアメリカの銀行 Green Dot Bankが共同で運営する、Appleの個人間送金サービスです。
このサービスを利用するには、Green Dot Bankに専用口座を開設する必要があります。
なお口座の開設手続きには、アメリカ国内の住所・電話番号・社会保障番号が必要になります。
そのため、アメリカ合衆国に在住している人しか使用することができません。
申し込み方法
Apple Cash機能を有効にし、Green Dot Bankに口座を開設してApple Cashを使えるようにします。
手順は次の通りです。
- 設定App→一般→言語と地域→地域 でアメリカ合衆国を指定。
- 設定App→WalletとApple Pay→Apple Pay Cash をONにする。
- 規約に同意し、住所・電話番号・社会保障番号などの必要事項を記入。
手続きを終えると、口座が開設されます。
(※表示はされませんが、バーチャルキャッシュカード「Apple Pay Cashカード」も発行されます。)
以上で、Apple Pay Cashが使えるようになります。
なお送金にはiMessageを使用するため、iMessageが無効になっている場合は、設定App→メッセージ→iMessageでONにしてください。
Apple Pay Cash機能の詳細は、Appleのサイト・Green Dot Bankのサイトを参照してください。
〈参考〉
→ iPhoneでApple Cashを設定する/使用する(米国のみ) - Appleサポート
→ Apple Cash Terms and Conditions (Green Dot Bank)[英語]
似たような言葉
Apple Cash関連で似たような意味の言葉がいくつかあり、混同しがちなので、ここで整理しておきます。
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- Apple Cash
- Appleの子会社 Apple Paymentsと、アメリカ カリフォルニア州の地方銀行 Green Dot Bankが共同で運営する、個人間送金サービスの名称。
サービスの提供地域は、アメリカ国内。
ちなみにポイント還元システムは、Daily Cashと呼ばれている。
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- Apple Pay
- iOS, macOSに搭載されている、モバイルウォレット・非接触型決済サービスの管理・制御システム。
かつては同名のアプリが存在していたが、iOS 9でPassbook AppとともにWallet Appに統合された。
デバイスに取り込んだクレジットカード(iD, QUICKPay), Suica, Apple Pay Cashカードなどの管理と、決済時にカード番号の代替となるデバイスアカウント番号を送受信する機能がある。
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- Apple Pay Cash
- Apple Cashの旧称。
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- Apple Pay Cashカード
- Apple Cashのキャッシュカード。
Discoverブランドの非接触型デビットカードとして使用することができる。
なおプラスチックカードは発行されず、カード番号のみが発行されるバーチャルキャッシュカードである。
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- Apple Card
- Apple Payで使うことを前提とした、Appleブランドのクレジットカード。
物理カードはチタン製。
物理カードは、Apple Pay非対応の店舗で使うためのものなので、非接触決済には対応していない。
いわゆるプロパーカードではなく、提携カードである。
発行元は、ゴールドマン サックス。
国際ブランドは、マスターカード。
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- Wallet App
- Apple PayやPassbookを管理したり、使用するためのアプリ。