「ショートカット」と「Siriショートカット」
「ショートカット」と「Siriショートカット」を混同している人が意外と多いようです。
どちらもSiriに関する機能なのですが、そのせいで混乱している人もいるようです。
そこで本章では、ショートカットAppにおける「ショートカット」と「Siriショートカット」という言葉の意味について説明します。
「ショートカット」とは?
ショートカットAppでは、「ショートカット」という言葉には大きく分けて4つの意味があります。
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- このアプリの名称
- Appleでは混同を避けるため、英語ではこのアプリの名称を「Shortcuts App」、プログラムのことを小文字で「shortcuts」と表記しています。
ただし日本語では明確な表記ルールはありません。
なお当アクションリファレンスでは、「ショートカットApp」と表記しています。
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- このアプリで作ったプログラム
- ショートカットAppのアクションを組み合わせて作った、プログラムのようなものです。
macOSに標準で用意されているタスク自動化ソフト「Automator」などにならって、「レシピ」と呼ばれることが多いようです。
当アクションリファレンスでは「レシピ」と表記しています。
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- キーボードショートカットの略称
- ショートカットAppで使えるキーボードショートカットの一覧については、「キーボードショートカット」のページを参照してください。
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- Siriショートカットの略称
- 「“Siriに頼む”機能」とも言います。
次の節で説明します。
〈参考〉
→ Siriスタイルガイド - Apple Developer
「Siriショートカット」とは?
「Siriショートカット」はiOS 12で導入されたiOSの機能で、「“Siriに頼む”機能」とも言います。
Siriに対して、特定のSiriコマンドを呼びかけると、特定のアプリの任意の機能を実行することができます。
例えば、Siriに対してSiriコマンド「Hey Siri、明日の天気は?」を呼びかけると、次のような動作をします。
- 利用者が、「Hey Siri、明日の天気は?」と呼びかける。
- Siriがそれを聞き取り、天気Appの明日の天気予報機能を呼び出す。
- 天気Appはお天気情報を取得し、取得した情報を加工したものをSiriに渡す。
- Siriは、受け取った情報を表示・読み上げる。
かつてはAppleのアプリだけがSiriショートカット機能を使用することができましたが、iOS12からは一般のアプリにも開放され、それを機に「Siriショートカット」と命名されました。
もちろんショートカットAppもSiriショートカットに対応しており、Siriにレシピの名称を呼びかけると、ショートカットAppでそのレシピを実行してくれます。
なお、ショートカットAppで作ったプログラムのことを「Siriショートカット」と呼ぶ人がいますが、Appleではこれを「ショートカット」と呼んでいます。
ただし、この正しい呼び方も非常に紛らわしいので、前述のように当アクションリファレンスでは「レシピ」と表記しています。
〈参考〉
→ iPhoneでSiriショートカットを追加する - Appleサポート
→ iPhoneでSiriと話そう:App Storeストーリー
余談:もう一つの「ショートカット」
余談ですが、iOSにはもう一つ違う意味の「ショートカット」が存在します。
それはアクセシビリティ機能の「ショートカット」のことです。
これは身体が不自由な人がデバイスの操作を楽にするための機能で、Siri・ショートカットAppとは関係がありません。
デバイスのホームボタンをトリプルクリックすると、「アクセシビリティのショートカット」というメニューが出てくるので、ここで実行することができます。
また、設定App→アクセシビリティ→ショートカット でメニューの内容を設定することができます。